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2006/07/26

被拘留者への拷問が日常的に行われている、と人権団体

 
2004年、スキャンダルを引き起こしたアブグレイブでの米軍による捕虜の拷問。同様の事態が続いていることを米国の人権団体ヒューマンライツ・ウォッチが調査で明らかにしました。

被拘留者への拷問が日常的に行われている、と人権団体
2006年7月24日
IRIN
Electronic Iraq 原文

バグダード発。ニューヨークに本部を置くヒューマンライツ・ウォッチ(HRW)が、土曜日(22日)に発表した報告書の中で、アメリカ合州国軍の要員たちがイラク人被拘留者を尋問する際、拷問や虐待を繰り返していると述べたことを受け、イラク政府は、調査を求めた。

「我々は、米国政府に、HRWの報告書に書かれた批判について説明を求めると同時に、拷問を加えた者たちに厳しい処分を求めた」とイラク人権省の上級職員アフメド・アブデル=カリームは述べた。「2004年のアブグレイブ・スキャンダル以来、米軍は、拷問のようなやり方は止め、真剣な調査を進めていると主張している。けれども、今や、この問題は悪化していることがわかった」。

HRWの報告書----2003年から2005年をカバーしている----によると、イラクの被拘留者たちは、アメリカ合衆国軍兵士から尋問を受ける際、日常的に虐待を受けているという。53ページからなる同報告書の執筆を担当したHRWのテロリズム担当上級研究員ジョン・シフトンによると、イラクに駐留するアメリカ合衆国軍の司令部は、実はそうした方法を認めているという。「これらの証言や説明から、イラクでの拷問や虐待は認められておらず例外的な事態であるというアメリカ合州国政府の主張は反証された」とシフトンは言う。「それどころか、逆に、そうした行為は認められ、日常的に使われている」。

HRWは、バグダード国際空港に隣接するキャンプ・ナマの収容施設に調査の焦点を当てている。そこでは、最もひどい拷問が行われていると言われてきた。「私は拘留され、ゲリラ活動に参加したと非難されました」と、以前ナマ収容所に拘留されていたオマル・ハディは語る。「彼らは、私の指の爪を引き抜きました----一日に一つずつ、20日にわたってです。それから、電気ショックを加えたのです」。さらにその後、彼を拘留した者たちは、ペンチを使って彼の前歯を二本引き抜いたとハディは言った。

他の犠牲者たちの中には、大きなオーブンの中に入れられ、皮膚がほとんど焼けるまでそこに入れられたままにされたと語る人々もいる。「私と一緒に収容されていた一人が監房に連れ戻されました・・・・・・彼の皮膚は焼けただれ、タバコのやけど傷と犬に噛まれた傷が体中にありました」とハディは語る。

バグダードのアメリカ合衆国報道担当室によると、虐待が行われたとされるケースについての調査は行うという。「というのも、拷問はアメリカ合衆国軍の行動の一貫ではないからだ」。ある職員は「真剣な対処」を行うと約束した。

バグダードを拠点とする「正義を求める被拘留者協会」のカリッド・ラビアー報道官は、収容されていた人々が、しょっちゅう、虐待を受けたと申告してくると語る。「HRWの報告は、何が起きているかについて、現実的に評価しているものである」とラビアーは言う。「差し当たり、政府は民主主義のイデオロギーを適用し、実行者を処罰するよう主張すべきである」。

本記事はIRIN(国連人道ニュース情報サービス)から皆さんのもとに届けられるが、必ずしも、国連や国連諸機関の見解を反映しているわけではない。IRINの資料はすべて、無料で再掲載や再印刷してよいが、利用条件については、IRINのコピーライトページを参照のこと。IRINは国連人道問題調整局のプロジェクトである。

ブッシュへの申し入れ署名、締め切りが7月末となっています。どうかできるだけ大きく広めて下さいますよう。

投稿者:益岡