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2005/06/25

「死の部隊」式虐殺(2)

 
抵抗を粉砕するために市民に向けられる体系的なテロと悪魔的な殺害。「エルサルバドル・オプション」の第二回です。

「死の部隊」式虐殺
「エルサルバドル・オプション」が現実に

マックス・ヒューラー
2005年6月2日
Occupation Watch 原文

直接非難された警察奇襲隊

モスルほど完全なパターンではないが似たパターンは奇襲隊が活動しているほかの地域でも現れている。とりわけ、サマラでは、近くのタルタル湖で最近遺体が発見された( http://www.turkishpress.com/news.asp?id=41936 )。けれども、最も確固たるケースが現在バグダードで姿を現している。バグダードではこの数週間に起きた一連の殺害について、直接、政府の治安部隊が非難され、とりわけ警察奇襲隊が非難されている。これらは別々に起きた3つの虐殺に関わっている。5月5日、カスラ=ワ=アタシュ工業地帯で14名の遺体が埋められた浅い大量墓地が発見された。犠牲者は全員が若い男性で、目隠しをされ、後ろ手に縛られ、頭に銃弾を受けて処刑されていた。遺体にはまた、頭蓋骨骨折や火傷、殴打、右目玉をくりぬかれるなどといった拷問のあとがあった。この事件では家族が遺体を確認することができた。犠牲者は、市場に向かっていたスンニ派の農民たちであった。英国の「公共利益を求める法律家たち」のフィル・シャイナーによると、これらの男たちは、イラク治安部隊が野菜市場を襲撃したときに逮捕されたという( http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1488096,00.html , http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=760368 )。

2週間もたたない5月15日、さらに15名の遺体がバグダード西部の2カ所で発見された。犠牲者の8人はアル=シャアブ地区で見つかり、さらに7名がオレ地区のモスクの裏で見つかった( http://www.kuna.net.kw/home/Story.aspx?Language=en&DSNO=733276 )。シカゴ・トリビューン紙によると、「目隠しをされている人もおり、ほとんどは手を縛られ、全員が頭を撃たれていた」( http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/chi-0505170030may17,0,3795261.story?coll=chi-newsopinionperspective-utl )。イスラム法学者協会はすぐにこの殺人の波に対応し、兵士と内務省奇襲隊が「イマームたちとモスクの守衛達を拘束し、拷問し、殺害し、それからシャアブ地区のゴミ捨て場に遺体を捨てた」と批判した( http://www.mg.co.za/articlePage.aspx?articleid=238784&area=/breaking_news/breaking_news__international_news/ )。同協会の事務局長ハレス・アル=ダリは「これは内務省の国家テロリズムだ」と述べた( http://news.ft.com/cms/s/47613c82-c804-11d9-9765-00000e2511c8.html )。アル=ダリはまた、政権に就いているシーア連合と結びついたバドル旅団のことも批判したが、主流派メディアでは、非難の強調点はすぐさまこの点だけを強調しセクト間暴力の概念だけを強調した(例えば http://newswww.bbc.net.uk/1/hi/world/middle_east/4569103.stm )。同協会の非難に対するイラク政府の反撃は予想通り狡猾で、新たな国防相は軍服を着たテロリストのせいだとした( http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/chi-0505170030may17,0,3795261.story?coll=chi-newsopinionperspective-utl )。しかしながら、5月上旬に、政府がまもなく対ゲリラ鎮圧作戦を行うと発表していたことに気づいたとしても驚きではない。政府は、これによりバグダードとほかの問題地域でよく訓練を受けた突撃隊を差し向けると述べたのである( http://www.informationclearinghouse.info/article8725.htm )。

虐殺についてのより幅広い証拠

米軍が訓練した対ゲリラ部隊に対して名指しでこうした非難が起きていることを考えると、ここ数カ月のうちにイラクで起きたほかの虐殺のいくつかについても簡単に述べておくべきだろう。2004年10月、バクバの南方約50キロの路上で、49名の遺体が発見された。平服を着ていた犠牲者たちは、全員、頭を撃たれていた。内務省は、彼らは勤務時間外の兵士経ちであると発表した。警察の発言の中には、ゲリラがイラク軍の軍服を着ていると述べたものもあるが、詳細はまったく明らかでない( http://sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/news/archive/2004/10/24/international0921EDT0440.DTL ; http://www.foxnews.com/story/0,2933,136419,00.html )。

同様に、今年3月、シリア国境に近いカイムのそばのルマナで、26人の遺体が発見された。内務省によると、犠牲者のほとんどは緊急対応部隊のメンバーであるという。犠牲者たちは目隠しをされ、手錠をされ、頭を撃たれていた。やはり平服に包まれた遺体は、米軍がリバー・ブリッツ作戦を進めていた地域で発見された。この作戦は米軍海兵隊がユーフラテス河の渓谷でゲリラへを攻撃したものである( http://www.foxnews.com/story/0,2933,136419,00.html ; http://edition.cnn.com/2005/WORLD/meast/03/09/iraq.main/ )。

さらに怪しいことに、今年5月9日、サドル・シティ出身の8人の男たちの遺体が、バグダードの南方40キロにあるユスフィアで見つかった。犠牲者たちは拷問され、首の後ろに撃ち込まれた銃弾で処刑されていた。これらの犠牲者は軍服を着た状態で見つかったが、親族は彼らは民間人だと確認している。軍の大尉アフメド・フセインは、殺人者たちは人々に、自分たちが処刑したのは兵士だと信じさせたかったのではないかと示唆している( http://www.news24.com/News24/World/Iraq/0,,2-10-1460_1701988,00.html )。

他にも似たような大量殺害事件があり、さらに、それよりも遺体数が少ない事件は、言及するには多すぎるほど多数ある。それにもかかわらず、多くの遺体(100以上)が、とりわけバグダード南部のスワイラ周辺でチグリス河からあがっていることは強調しておかなくてはならない。人々が遺体に気づきだしたのは、今年2月後半、一日に1人か2人の遺体が浮かぶようになってからであるが、この数は4月に増えだした。犠牲者----ほとんどが男性だが中には女性や子どももいる----の中には、手足を縛られている人もおり、撃たれたり首を切られてい人もいた。4月に、タラバニ大統領は、これらの犠牲者はゲリラによるマダイン村から誘拐された人々だと主張したが、実際には、これまでに身元のわかった人は様々な範囲の人であり、一つの誘拐事件で説明できるものではない。スワイラの警察は、犠牲者の多くが覆面の男たちが即席で作った検問で止められた人々である可能性があると述べているが、犠牲者の中には警察に拘留された人々もいるかも知れないと述べるスンニ派もいる( http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/chronicle/archive/2005/04/22/MNG45CDDBQ1.DTL )。

チグリス河のこれらの遺体については、ジハード・アンスパンのウェブサイトに、米軍兵士達が、早朝、イラウk東部のディアリ川にヘリから遺体袋を投げ捨てているという奇妙な報告があったことを指摘することも意味があるかも知れない。この法国の著者は、これらの袋の中には、軍が人々から隠しておきたい米兵や外国人傭兵が入っていたと論じている(http://www.jihadunspun.com/intheatre_internal.php?article=100552&list=/home.php& )。このありそうもない理論は、米軍が隠蔽したい遺体の身元をめぐって大きな疑問符を残しており、ブリュッセル法廷に提出された「タルミヤ:静かな苦しみ」という報告を思い起こさせる。この報告の中には、米軍特殊部隊の一団による処刑未遂を生き延びたある農業労働者の直接の証言が含まれている。彼と同僚の一人は働いている農場から拉致され、隔離された木立に連れ去られて、喉を切り裂かれた。死んだものとして彼らはその場に放置されたが、奇跡的に、一人は生き延びたのである( http://www.brusselstribunal.org/ )。この証言には確証がなく、また関係者の身元を守るために匿名になっているが、ジェームズ・スティールのような人物がベトナムで行なっていた広範囲「監視」ミッションのようなものについての信憑性の高い記述である。


投稿者:益岡