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2005/09/24

イラクの主権

 
2005年9月19日、イラク占領英軍がバスラ刑務所に戦車で突入。イラク人警察官を撃ったために逮捕されていた英軍兵士2名を「解放」しました。『ファルージャ2004年4月』著者の一人ラフール・マハジャンの発言。

イラクの主権
ラフール・マハジャン
2005年9月20日
Empire Notes 原文

イラクの主権に対する尊重を唖然とするほどまでに示す行為として、英軍兵士たちは、バスラ中央刑務所を戦車で攻撃した。イラク人警察官二人を撃った罪で逮捕されていた英軍兵士2名を「解放」するためである。

英国の国防省はこの事件についてあからさまな嘘をつき、兵士は交渉の結果釈放されたと述べ、その「交渉」なるものに、刑務所の壁を突き破って侵入する戦車が関わっていたことについては言及しなかった。

同州の州知事ムハメド・アル=ワイリによると、突入した部隊は10台の戦車と多数のヘリから構成されていたという。刑務所に英軍が突入した際、約150人の囚人が脱走した。

それから、それに怒ったバスラの群衆が英軍兵士たちと対峙して発砲を受け、少なくとも2名が殺された。人々は英軍戦車2台に放火した。

英軍はずっと、占領の中で「良い奴ら」とされてきたことを思い起こしておかなくてはならない。米軍よりも処置すべき事件を起こす回数がずっと少なかったというのは確かである。理由の一つは、英軍がギャングの規則をバスラに押しつける際、おおむねバドル旅団の後押しをするだけだったことにある。

米軍兵士の振舞いはそれよりもひどく、イラク主権をいっそう強く軽蔑していることを考えると、米軍兵士をめぐって同じ様な事態が起きなかったのはどうしてだろうと不思議に思う人もいるかも知れない。そうした人は、次のことを考えて欲しい。すなわち、主権を有するイラク政府の警察であるという事実以上に権威を持たないイスラム教徒の一団が、罪のない人々を撃った米軍兵士を逮捕しようとしたら、何が起きるかを。そもそも米軍兵士が刑務所に入れられることなどあり得ないだろう。

日本でも、英国でも、米国でも、「占領軍が立ち去ったあとイラクに何が起きるかを考えずに撤退することは無責任だ」という見せかけの議論がしばしば見られます。現在占領軍が進めている主権侵害と破壊と大量殺人については口を閉ざしたまま。あるいは、「我々の行為だから良いに決まっている」という幻想に浸ったまま。

撤退により確実にもたらされるもの:
(1) 国際法違反の不法占領が終わる
(2) 米軍により続けられてきた大量殺人と破壊はなくなる
(3) 英軍による刑務所襲撃もなくなる

投稿者:益岡