南部で家を追放され援助を要する人々が増えている
家を追われた国内避難民について。ナジャフの郊外にいる8000人もの避難民の状況。
南部で家を追放され援助を要する人々が増えている
2006年4月5日
IRIN
Electronic Iraq 原文
バグダード発。南部の都市ナジャフで家を負われた家族がますます増え、食料供給と医療ケアが緊急に必要になっていると、地元の援助団体は語った。
「分離主義的暴力が続く中で、家を追われてナジャフに向かう人々の数は日々増え続けています。全員に必需品を供給するのが難しくなってきています」と、イラク南部で活動する現地NGOイラク兄弟援助会の報道担当ハッサン・デュレイドは語る。「国際援助組織と中央政府に、緊急の支援を求めます」。
デュレイドによると、首都バグダードから150キロ南にあるナジャフ郊外にいる追放された人々の数は、先週8000人に達し、それ以来数百人がやってきている。彼は、この数値には、ナジャフや近くのケルバラにいる親類の家に身を寄せた人々の数は入っていないという。
避難者の大多数はシーア派アラブ人で、バグダードや周辺の都市から暴力を逃れてきた。ほとんどの人は現在、ナジャフから25キロ離れたアル=カファルと呼ばれる一時的なキャンプに避難している。「毛布もテントも食料も医療ケアもなく、子どもたちは下痢や嘔吐などの深刻な問題を抱えている」とデュレイドは述べた。
難民移民省は、同省の災害部から特別チームを派遣して、状況を評価し、電力と水、医療ケアを提供して難民を支援しているところだと語った。けれども、地元の役人たちは、これまでのところなされた対処はほとんどないという。
「日々、問題が深刻化しています」とナジャフの上級政府職員アル・カダムは言う。「緊急の支援と資金が必要です。これまで送られた援助は十分ではありません。家を追われた人々の間に配分すると、各自が一カ月に手にするのは10米ドルにも満ちません」。この資金は、イラク政府が全国の家を追われた家族を支援するために割り当てた40万米ドルの一部である。
イラク赤新月社(IRCS)は、食料セットと調理器、テントを首都から毎週コンボイで運んでいる。けれども、カダムによると、それでも、家を追われた家族が生き延びるために必要なものを得るには十分ではない。
「家を追われた人々がちゃんとした状況で暮らせるために、他の組織からの支援が必要です」と、ナジャフで活動するIRCSのボランティアであるハイダル・アブドゥル=ラスルは語る。「子どもがお腹を空かせたり病気になったりしないことが最も大切です。残念ながら、多くの子どもたちがすでにそういう状況なのですが」。
一方、地元のいくつかのNGOが、IRCSと地元行政当局と調整しながら家族に水と食料を提供している。
宗教指導者のアピールがあったあと、ナジャフの住民は、ナジャフ郊外に暮らす家を追われた家族を助けるために募金集めのキャンペーンを開始した。「住民一人一人が家族に多少の食料を提供すれば、苦しむことはなくなるでしょう」とナジャフ住民マリアム・アリは語った。
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投稿者:益岡
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