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2005/01/23

市への入り口でデモ(Juan Cole blog)

ファルージャへの入り口のところで,ファルージャ市民がデモを行なったという報道が,新聞と衛星放送であったそうです。Juan Cole教授のウェブログ,1月2日の記事。

ファルージャ市民,数千人規模でデモ
Thousands of Fallujans Demonstrate
http://www.juancole.com/2005/01/thousands-of-fallujans-demonstrate-ash.html
Sunday, January 02, 2005

アッシャルク・アルアウサト紙 土曜日(1日),おおかた無人となっているファルージャ市へのメインの入り口で,何千人単位(thousands:「何万」をも表す)のファルージャ市民がデモを行なった。市民たちは米軍は市を撤退すべきである,私たちが戻れるように基本的なサービスを修復すべきである,と要求した。目撃した記者が現場から電話で,デモは推定3万人によって行なわれていると報告してきた。(コール注:私はこのデモの様子をアラブの衛星放送で流れた映像で見た。確かに大きなデモだったし,重要なものであることにも異論はないが,人数は数千といったところではないかと思う。3万人もが門のところに集まっているとなると,ロジスティック面でも問題が出てくるのではなかろうか――例えば,飲み水はどうするのかといった点で。)

デモ参加者の掲げていたプラカードには,ファルージャ市民は軍事占領の下で生活することを拒否すると書かれていたものもあった。デモ参加者は要求事項をリストにしたものを提出した。そのリストには,ファルージャへの帰還を円滑に進めること,公共サービスを速やかに回復すること,破壊され尽くした街を再建すること,住民に対する補償金の支払いなどが書かれていた。彼らはまた,帰還者は身分証明書類を示すようにという米軍の要求に抗議した。多くの人々が,そのような書類は脱出したときに家に置いてきてしまったと言っている。

子どもたちは「お父さんを返せ」とか「僕の家はどこに行ったんだ? あなたは解放者だったはずではないのか?」と書かれたプラカードを持って行進した。

何人かのデモ参加者は,帰還住民は海兵隊によって,彼らが街を出ていた期間にファルージャに残されていた食料は食べないようにと指示されている,と語っている。

ということは,米軍はファルージャ攻撃で化学物質を使ったということを暗に示しているのではないかと私は思う。そうだとすれば,食料は汚染されているかもしれない。しかしこの疑惑は,私にとっては何も意味を成さない。私は米軍が本当に化学物質を使ったとは考えていない。化学物質を使うことによってパブリック・リレーション的に難しいことになる危険を冒したとは思えないのだ。それに,食べ物を食べられない状態にしてしまうような化学物質など,米軍が持っているとも考えられない。

ファルージャのデモはニュースになるくらいには大きなものだった。しかし,私の見た限りでは西側の新聞や通信社では,一切記事になっていなかった。

posted by Juan @ 1/2/2005 06:25:53 AM



冒頭の「アッシャルク・アルアウサト」は日本の報道記事でもよく目にする新聞ですが,ロンドンに拠点を置くアラビア語の新聞だそうです。アラブ地域で読まれているということですが,「サウジアラビアの人たちが経営している新聞」といっていいんではないかと思います。ウェブサイトはhttp://www.asharqalawsat.com/ですが,アラビア語です。about usに相当するProfileページは英語です。メディア解説のサイトでちょっとした説明(英語)もネットで読めますが,それによるとこの新聞をよく読むのは支配者層のようです。


投稿者:いけだ
2005-01-05 06:36:48