ジャーナリスト連盟、米軍に記者を標的にするのをやめるよう求める
記者を標的にし、沈黙させる米軍に対する国際ジャーナリスト連盟の声明。
ジャーナリスト連盟、米軍に記者を標的にするのをやめるよう求める
国際ジャーナリスト連盟
2005年9月28日
Electronic Iraq 原文
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は、本日、イラクで米軍当局がイラク人ジャーナリストを標的としていることに憂慮を表明し、米軍に、2週間前説明なしに拘束された著名なTVレポータの身柄を解放するよう呼びかけた。
アル=アラビア・ニュースのマジェド・ハミードは、ほかの多くのジャーナリスト同様、告発も説明もなしに当局に拘束された。この数カ月に、国際的なニュース組織で働くイラク人ジャーナリストが数名、告発なしに長期にわたって拘束されている。
「私たちは、彼が拘束された理由について何の説明もないことに深く憂慮しています。この拘束は、彼に対して前もって仕組まれたもののようです」とIFJの総書記エイダン・ホワイトは言う。
IFJによると、活発で力のあるイラク人記者で、イラクからもっとも重要な記事を配信している人々が、軍からもっとも嫌がらせを受けやすいという。
「事件の現場にすぐ駆けつけたというだけでジャーナリストが標的にされる場合が繰り返しあります。軍の目には、これは疑わしく映るようですが、実際には、こうしたジャーナリストは優れた仕事をしているために罰せられていることになります」とホワイトはいう。
アル=アラビアは、ハミードは、ファルージャ、アルカーイム、ラマディ、ラワそして最も近いところではタルアファルで、米軍と武装グループの戦闘を目撃しているという。タルアファルでは、大規模な衝突の場所にいた唯一の報道記者だった。彼の報道は世界中に伝えられている。
けれども、彼が逮捕されたのは前線から遠く離れた場所でである。アル=アンバル州のある家族の喪の際に、数人の人々とともに拘束された。彼は米軍により、近くのアル=アンバル収容所につれて行かれた。
先週、ロイター社と契約しているフリーランスのカメラマン、サミール・モハメド・ヌール----4ヶ月前に北部のタルアファルにある自宅でイラク軍兵士に拘留された----が、秘密裁判で、「連合軍とイラク治安部隊にとって緊急の脅威」と断罪された。他に、国際的なメディアで働くジャーナリストの少なくとも4人が、イラク駐留米軍により、告発なしで拘留されている。
「こうした拘留は、どうやら計画された行為のようであり、まったく根拠がありません」とホワイトはいう。「私たちの同僚全員がどこにいるか、どうして彼らが拘留されたかに関する具体的な理由について、公式の説明が必要です。そうでなければ、私たちは、自由な報道を試みる勇敢なイラク人ジャーナリストが今ひとたび犠牲になっていると考えざるを得ません」。
IFJは110カ国以上のジャーナリスト50万人以上が加盟している。
さらなる情報:
International Federation of Journalists, International Press Centre, Residence Palace, Block C, 155 Rue de la Loi, B-1040 Brussels, Belgium, tel: +322 235 2200 or +322 235 2207, fax: +322 235 2219, e-mail: robert.shaw@ifj.org, Internet: www.ifj.org
投稿者:益岡
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