米軍、モスル近くを空襲し民間人を殺害
米軍、モスル近くを空襲し民間人を殺害
2005年1月9日(日)
アルジャジーラ原文
米軍は、500ポンドのレーザー誘導爆弾を民家に落とした。近くにある戦士たちの隠れ家と間違えたという。米軍は5人が殺されたと発表した。
サラフディン県の米=イラク共同治安センターの職員は犠牲者の数を13人とのべている。その中には4人の女性と3人の子どもが含まれている。彼は、死者は皆一つの家族の成員だとも語った。
ロイター通信の写真は、イラク北部の町モスルの南東にあるアーイサ村の爆撃を受けた家が瓦礫と化している様子を示している。
同通信社の写真にはまた、犠牲者が埋葬された新しい一連の墓を示したものもある。
毎日のようにイラクでは米軍やイラク「暫定政府」関係者、「治安部隊」を対象とした爆発事件が起き、また米軍による占領下での人権侵害も続いています。「選挙」の治安が整っていないという声がブッシュ政権からもあがってきました。
論理的に言って、不法占領者のお抱えが「暫定政府」と称して支配を行なっている中で、選挙の準備が整うことなど、ありえませんが、治安状況もますます(と言う言葉は変かも知れませんが)不透明になってきています。
この記事を紹介するのは、米軍の発表に(改めて)驚いたからということもあります。米軍は相変わらず「近くにある戦士たちの隠れ家と間違えた」と言っていますが、その確認は何一つありません。また、不法占領に対する抵抗権は国際的にも認められるところです。
「戦士たちの隠れ家」であれば不法占領者が爆撃してよいという前提を暗に刷り込むようなこうした表現は、これまでも何度も繰り返されてきたものですが、「我々が相手をテロリストと決めつければ相手はテロリストであり爆殺してよい」ということが前提に言葉が発せられるのは、やはり異様な状況です。
投稿者:益岡
2005-01-09 22:14:48
<< Home