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2005/03/14

サマワの女性の話

クリスチャン平和構築チームによる、サマワの女性団体代表のお話の紹介。断片だけなので全体の状況はつかみにくいですが。

サマワの女性の話
Peggy Gish
2005年3月5日
Electronic Iraq 原文

「これまで生きてきた中で2度、暗殺未遂の目に遭いました。一度は昨年7月、もう一度は1月の選挙前です。やろうとしたのは、権力の座に復帰しようと試みている地元のバアス党員たちだと思っています」と自由女性組織の代表ヌーア[名前は変えてある]は語った。彼女がこう語ったのは2月25日、サマワにある彼女の事務所で、私たちCPT(クリスチャン平和構築チーム)の3人および3人のチーム・メンバーに対してだった。彼女が憂慮を語りセンターの仕事を語っていくにつれ、私たちは攻撃の背後にあったかも知れないものを感じとるようになった。

「地元のテロリストたちはたった50ドルで人を殺します」と彼女は言う。戦争以来、彼女はコミュニティに蔓延した汚職について強い批判の声をあげてきた。「多額の再建資金が何も結果を残さないプロジェクトに流入しました。袖の下があったことを私たちは知っています。というのも筒抜けで、金を受け取る手が見えたから」。

女性たちのセンターはまた、女性の失業率が高いこと、識字教育、女性の憲法上の権利、虐待された女性の支援に力を入れている。ヌーアは、女性への虐待の話を語った。離婚してホームレスにさせられたり、家族から追いやられたりといったことである。「あまりに多くの若い女性が、13歳といった若さで結婚するので、教育を受けられません。この事態は終わらさなくてはなりません」。彼女は、先だってのイラク選挙で、文字を読めない多くの女性が男性の指示に従って投票したと嘆く。

ヌーアは、資金と許可を得ようとしている3つの建設プロジェクトについて語った。その一つは幼稚園、もう一つは児童公園である。高等教育のためにバグダードに行くのは女性にとって困難かつ危険なので、センターはまた女性が学べる大学をサマワに作りたいと考えている。これらへの資金をこれまで得ることができていない理由は、自分が女性だからだと彼女は考えている。「私がサマワ評議会の評議員だということは無関係で、私は無視されている」。

CPTを自由女性組織に紹介してくれたイラク人ジャーナリストは、私たちに、170人の女性たちが参加した憲法に関するワークショップのビデオを見せてくれた。一日前、センターが主催したものである。ワークショップで、ヌーアは、女性の権利を保障しない限り憲法を承認する投票をしないよう助言した。

女性の権利に対する彼女の意識はどのように育まれたのか、また部族指導者や宗教指導者たちの彼女の仕事への反応はどのようなものかを聞かれたヌーアは、次のように答えた:「最初私がしていることにショックを受けました。けれども、それから彼らは、妻や娘たちを、私たちのプログラムを支援するため、あるいはそれに参加するために送ってきました」。彼女は続けて、「私はこれまでずっと女性の権利に関する考えを持ってきました。少女だったころも、他の子どもたちの問題解決を助けていました。サダム・フセインのもとで、他の女性たちと秘密の議論をしてきました」。

「コーランは女性に完全な権利を認めています」と彼女は言う。「コーランはアダムの家族について語っています。男性も女性も含むものです。カリフも男性でも女性でもいいのです。いずれにせよ、女性が自分たちの権利のために活動しなければ、誰が女性のために何かをするというのでしょうか?」

クリスチャン平和構築チームは全教会が参加する暴力削減プログラムで、歴史的な平和教会を起源とする。訓練を受けたチームのワーカが世界中の紛争地域に住んでいる。CPTは2002年10月以来イラクにいる。CPTについてのさらなる情報はhttp://www.cpt.orgを参照。CPTプロジェクトの写真はhttp://www.cpt.org/gallery


投稿者:益岡
2005-03-08 21:32:27