.comment-link {margin-left:.6em;}

teanotwar - mirror/archive (Japanese fonts required)

Official mirror site of our blog, for those who can't access it, http://teanotwar.blogtribe.org, due to the technical problems, firewall setups, etc. http://teanotwar.blogtribe.org/のミラーリングを目的としています。記事部分に何も表示されていない場合は下までスクロールしてください。個別記事へのリンクは,記事の投稿時間のところをクリックすれば表示されます。

2005/03/04

サマーワの自衛隊を取材しようとトライしたが・・・(CPT)

イラクで人道活動を続けているクリスチャン・ピースメイカーズ・チーム(CPT)のペギー・ギッシュさんがサマーワを訪問した際のレポート。2月28日の『エレクトロニック・イラク』掲載記事。

端的にまとめれば,サマーワの自衛隊の取材をしたいと赴いたが,まずは手続きをお願いしますということで,取材はできなかった,ということと,そのことについてペギー・ギッシュさんが抱いた印象を綴った文です。

なお下記文章中の文言は,原文から機械的に置き換えてあります。「日本軍」という表現を当ててある部分の原文での表現は,Japanese forcesです。

「彼らはサマーワで何を隠しているのか?」
"What Are They Hiding in Samawah?"
Peggy Gish, Electronic Iraq, 28 February 2005
http://electroniciraq.net/news/1887.shtml

クリスチャン・ピースメイカー・チーム(CPT)のメンバーと3人の代表団が,イラク人運転手と通訳,ジャーナリストと一緒に,キャンプ・サマーワの入り口に近づいた。キャンプ・サマーワはイラク南部にある日本の軍事基地(the Japanese military base)である。日本は,そのほかの国々の軍が活動する上で取っているさまざまな否定的効果をもたらす方法の多くを回避し,周囲のイラク人たちと比較的良好な関係を結んでいるという印象が,私たちにはあった。私たちは,日本の兵士たちと話をし,彼らの当地での経験と彼らの駐留についてを知ろうと,4時間かけてサマーワに赴いた。

最初の検問所で,警備担当者は私たちに対し,前もってアポイントメントを取っていないから将官とは話ができないと言った。私たちは「では私たちが話ができる,より階級の低い将官や一般の兵士はいるのですか」と食い下がった。私たちは警備担当者たちとおしゃべりを始めた。ひとりは彼らのほとんどはエンジニアで,再建を助けるために来ているのだと述べた。私たちは全員が銃を携行していることに気づいた。

一方で私たちと同行していたイラク人ジャーナリストが,パブリック・リレーションズ局があることに気づいており,そこのスタッフと会うことはできないだろうかと尋ねた。警備担当者たちはついに態度を軟化させ,兵士たちが私たちを別の門へと連れて行った。

パブリック・リレーションズに属する3人の兵士が私たちと面会し,私たちが得た情報をどうするのかと訊いた。CPTは報道のカテゴリーには完全には当てはまらないが,教会や個人に向けて報告を書くとすれば,報道のカテゴリーと同じ要件を満たさなければならない。「当オフィスからの許可の書面がない場合は,私たちの活動についての情報を公表することは許可されません」とひとりが私たちに言った。「私たちがご質問にお答えする前に,まずは登録を完了していただいて,登録についてパブリック・インフォメーション局長の承認を得ていただかなければなりません。」

「個人的にあなたとお話することはできませんか」と私たちは尋ねた。「日本の兵士の声は公的なものです,私的なものではなく」と彼は,友好的なマナーを保ったまま,答えた。「ご協力したいのはやまやまですが,現状ではそれはできかねるのです。」

ある兵士が7ページの書類を私たちに渡してくれた。「『日本国自衛隊(JSDF)公認記者IDカード』の申し込み,および基本原則遵守の約束書」である。外部からの来訪者は誰でも,個人的・法的情報を提出し,写真を添付し,4種類の疾病の予防接種を受けなければならない。長々と列挙された適切な行動に同意し,日本の部隊の安全を害すような情報を開示したり,地元の人々がJSDFに抱いている信頼を低めたりしないことに同意しなければならない。応募者は書類を提出するために基地まで出向かなければならないが,書類の受理には最長で1ヶ月を要する。これでは今後CPTから人員を派遣することはほとんど不可能になるだろう。

出口に向かいながら,私はひとりの兵士に個人的ことを尋ね,日本国憲法第9条に照らして日本の軍隊についてどう考えているかを質問をした。憲法第9条は日本の常備軍および軍事的イニシアティヴを一切禁止している(outlaw)。彼は答えなかった。

イラクの日本軍に関連する暴力/攻撃は比較的少ないと私たちは聞いていた。もし彼らの仕事が再建なのであれば,なぜ彼らは自分たちのしていることを隠す必要があるのだろうか。彼らは何を隠しているのだろうか。私たちが言われた規制はすべて,基地に入ることをアシストするためのものだが,実際には真実を中に置いたままにし,一般の目を中に入れないよう意図されているもののように思われた。


クリスチャン・ピースメイカーズ・チームについては,ウェブサイトをご参照ください。


投稿者:いけだ
2005-03-02 21:49:23