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2005/03/14

我々は今でもイラクで戦争をしている

アルジャジーラから、ペンタゴンの「今でも戦争している」発言と、ジュリアナ・スグレーナ記者への発砲について(既に事件は当ページで紹介されていますが)。

ペンタゴン:我々は今でもイラクで戦争をしている
2005年3月8日
アルジャジーラ原文

ペンタゴン職員は、イタリアの諜報エージェントニコラ・カリパリを殺したあと、アメリカは今もイラクで戦争をしていると述べた。一方、イタリアの記者ジュリアナ・スグレーナは米国が彼女を殺そうと計画したと語った。

ペンタゴンのこの発言は、米国が公式にイラクでの戦争が終わったと宣言した2003年5月1日からほとんど2年もたってから出たものである。

ワシントン・タイムズ紙に掲載された内部のペンタゴン・メモは次のように述べている:「これは戦争である。イラクの道路や高速道路で活動している際、敵の銃撃により、約500人の隊員が殺された」。

「そのジャーナリストは真っ暗な中を高速で運転しており、初期報告によると、多くの警告を発したにもかかわらずそれに反応しなかった」。

「さらに、イタリアの治安部隊が空港への移動を上手くできるよう措置を取っていたことを示すものはない」。

このペンタゴン・メモは、イタリアの治安部隊は、イタリアの「イル・マニフェスト」紙で働くスグレーナの安全な移動を手配してはいないと述べた。スグレーナは、誘拐者たちから解放されたあと、バグダードで空港に来るまで向かう途中、米軍が発砲したために負傷した。

金曜日のこの事件----イラク在住のイタリア人諜報オフィサのトップだったカリパリが殺された----は米国とイタリアの関係を緊張させ、現在米国国務省による全面的な調査が行われている。

多くの警告

米軍は、兵士たちはスグレーナの車の運転手に多くの警告を発したと述べた。また、発砲したときに速いスピートでその車が近づいてきていたとも。

スグレーナは、自分たちの車は速くはなかったと述べ、自分は、殺すことを目的として意図的な標的となったと述べた。というのも、米国は誘拐者との交渉に反対していたからであると。米国国務省はこれを否定している。

「制服を着た我々の兵士たちが意図的に罪のない民間人を標的とするなどと示唆するのは馬鹿げている」とホワイトハウスの報道官スコット・マクレランは言う。「この事故を我々は残念に思っている。何が起きたか全面的に調査を行う予定だ」。

スグレーナはアルジャジーラに対し、自分を拘束した者たちが彼女に、米軍は彼女がイラクから生きて出ることを許さないだろうと警告したと語った。

スグレーナは言う:「彼らは私に言った。『今や立ち去るのも自由だ。けれども注意しなくてはならない。というのも、米軍とイラク警察は、あなたをイラクから生きて出させはしないだろうから』」。

「彼らはまた、私が安全に立ち去ることができるよう全力を尽くすが、米軍兵士たちがそれを許さないかも知れないと述べた。まさに彼らはこう言ったのだ」。

「釈放される前、私はそれを反米プロパガンダの一種だろうと思った。けれども発砲が起きたとき、釈放前に彼らが言ったことを思い出した」。

「興味深いパラドクスだ。実際に起きたことはまさに彼らが言った通りのことだった」。

さらなる注目

ワシントン・タイムズ紙が意見を聞い退役軍士官で軍事アナリストのロバート・マジニスは、イタリア人たちはイラク内の移動にもっと注意を払うべきだったと述べた。

「イタリアのシークレット・サービスはこれをバグダードのジェームズ・ボンド映画と思っていたように私には思われる」とマジニスは言った。

米軍士官の一人は、カリパリはジェームズ・ボンド役のように振舞っていたと語る:「彼らは夜、誘拐されたジャーナリストを車に乗せ、イラクで最も危険な道に密集する検問所を見つからず、撃たれずに通り抜けることができると考えていたかのようだ」。

この事件は、イラクで継続的に起きている友軍の攻撃による事故にスポットライトをあてることとなった。こうした事故は、車を運転している者たちが路肩の検問所で止まるよう指示する警告に気付かず、車両が武器ではないかと恐れる米軍兵士に撃たれるものである。

車やトラックは、爆弾や通り過ぎざまの発砲によく使われる武器である。

検問所

米軍の士官は、その夜その検問所を通ったすべての車の中で、撃たれた車両はその記者が乗った一台だけだったと述べた。

「その車の振舞いの何かが、兵士たちの発砲を促した」とこの匿名を求めた士官は言う。

兵士たちは、スグレーナとイタリアのエージェントが、イタリアに帰る便に乗るため空港に向かっている途中だとは知らなかったと言う。

この記事を紹介しようと思った何よりの理由は、「『制服を着た我々の兵士たちが意図的に罪のない民間人を標的とするなどと示唆するのは馬鹿げている』とホワイトハウスの報道官スコット・マクレランは言う」というくだりにあります。

例えば、『ファルージャ2004年4月』に掲載されたジョー・ワイルディングさんの証言:

女性たちが叫び声をあげて入ってきた。胸や顔を手のひらで叩いて祈りながら。お母さん【ウンミ】、と一人が泣き叫んでいた。私はその女性を抱きかかえた。それから、コンサルタント兼診療所の所長代理マキが私をベッドのところに連れていった。ベッドには、銃による怪我を頭に負った10歳くらいの子どもが横になっていた。隣のベッドでは、もっと小さな子どもが、同じような怪我で治療を受けていた。この子どもたちとおばあさんがファルージャから避難しようと家を出たところを、米軍の狙撃兵が撃ったのだ。

「こちらへ」とマキが言って、私を一人、ある部屋に案内した。そこには、お腹に受けた銃創を縫ったばかりの、年老いた女性がいた。女性は、それとは別に脚にも怪我をしていて、そちらには包帯が巻かれていたが、彼女が寝ているベッドには血が染み込んでいた。この女性は白旗を今も手に握りしめている。彼女の話も同じ。「バグダッドに向かおうと家を出たら、米軍の狙撃兵に撃たれたのです」。

国際法を犯して侵略を行なったブッシュがイラクに送り込んだ「制服を着た我々の兵士たち」は、大規模な空襲で無差別な殺人を行うだけでなく、多くの罪のない民間人を狙い澄ました発砲により射殺してきました。

イタリア人記者の乗った車への発砲の真実がどうであれ、米軍兵士たちが民間人であろうが構わずに射殺すること、狙い澄ましてでも射殺することははっきりしています。


投稿者:益岡
2005-03-09 20:12:58