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2005/02/24

「食べ物を得るための投票:続」(Raed Jarrar weblog)

3日に投稿した記事の続報,Raed blogより。

2005年2月4日(金)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/

食べ物のための投票:続
先日,イラクでは人々に投票に行くよう強い圧力を感じさせている非常に根強い噂があるという事実について触れました【当該の記事】。バグダードにいる弟のハリードが,この噂について1週間前に話をしてくれたのですが,ワシントン・ポストでも同じ件を扱っていました。

ワシントン・ポスト(米国の新聞)では,さらに別の記事を掲載しています。イラクの当局筋の人が次のように告白している記事です。
「投票しない者は食糧配給を奪われると喋って私たちが巷に噂を流布させたのであるが,投票したのはわずか10人であった……そのほとんどが高齢の男性であった」と,市中心部の投票所の責任者を務める選挙管理委員会職員のKhalaf Muhammedさん(43歳)は語った。有権者を誘い出そうとして虚偽の噂を広めたことを認めたのである。


この噂自体が,ニュースサイトやウェブログで言及されているのも,たくさん見つけました。クリスチャン・サイエンス・モニター(米国の新聞)では,選挙前の記事でこの噂について触れています。
この家族は,投票しない者には新しい食糧配給カードが配られないという噂を聞いていた。食糧配給カードはイラクの全世帯に配られている書類で,それに基づいて有権者リストが作成されている。


サンデー・タイムズ(英国の新聞)では,
Suharと違って,Suheilaは現在,月に12ポンド(日本円でだいたい2400円)相当の年金で細々と暮らしている。多くの貧しいイラク人同様,彼女も投票しない限りは月々の食糧配給を受けられないと脅された(threatened)と言っている。「私たちはみないつか死にます。爆弾で死ぬことは怖くはないですよ。でもね,飢え死にだけはどうしたっていやですよ。投票に行かなければ私の食糧配給カードは取り上げられてしまうんですよ。」

【訳注:サンデー・タイムズのこの記事の用語法は,サンデー・タイムズにはいつものことですが,非常にストレートだと思います。】

僕の友人のダール・ジャマイルも同じことを書いていた。
しかし何人かはそれでも投票すると言う。「投票しますよ,食糧配給を切られちゃ生きていけませんからね」と,バグダードで小さな自動車整備工場を所有するAmin Hajarさん(52歳)は語る。「投票しなければ食糧配給が止められるって噂があるんですよ。もしそんなことになったら,私も家族も飢え死にしてしまう。」彼は最近月々の配給を受け取ったのだが,そのときに有権者登録をしたという書類に強制的に署名させられたのだという。政府はこれを使って私が投票したかしてないかを追跡するんじゃないですかと思う,と彼は思っている。まったく真実味がないように思われるのであるが,この噂はバグダード中で広く流布されている。

【訳注:ダール・ジャマイルのこの記事は全文が日本語になってました→URUK NEWSさん。】

Riverbendも数週間前にこの噂について書いている。
多くの地域では人々は、もし選挙に行かなかったら、スンニであれシーアであれ、毎月の配給食料の量を減らすと脅かされている。イラク国民は、90年代の初めからずっとこうして配給を受け続けてきていて、多くの家庭にとっては、主要な生存の糧なのだ。いったい、選びたい人もいないのに強制的に投票させる民主主義って、何?

【訳注:Riverbendのウェブログの文面は,日本語版(翻訳は池田真理さん)のものを使わせていただきました。太字強調はライードさんです。】

ハリードもこの件について書いている。どうも弟もこの噂を信じているらしいけど。
というわけで新情報!
90年代初頭から,砂糖や小麦粉といったいくつかの品物をはじめ,イラク人の家庭の食料の主要な源であった「配給」カードの2005年分は,投票した人だけにしか与えられないってこと,ご存知でしたか?
投票所に行くと,地域の配給取扱店からカードを受け取るための書類を渡されるんです。
自由? デモクラシー? やったーーーー! 喜べイラク人よ,幸せな生活を!
情報源はたくさん,オンラインで簡単に見つかります。


Posted by: Raed Jarrar / 1:43 AM
*translated by: nofrills, 7 February 2005


投稿者:いけだ
2005-02-07 13:00:48