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米軍の空襲で多くのイラク人が殺された
アルジャジーラ
2005年4月12日(火)
米軍ヘリと重火器が、アル=カイム市の北にあるアル=ルムマナ村を爆撃し、イラク人20人が死亡、22人が負傷したとアルジャジーラは報じた。
死亡した人々の中には子ども7人、女性6人と老人3人が含まれていた。負傷者の13人は子ども、7人は女性、2人は老人だった。
目撃者によると、11日夜、アル=カイム近くに着陸した米軍が繰り返し攻撃を受けたことで、爆撃が始まったという。
アルジャジーラによると、最初の報道では、一軒の家が爆撃で完全に破壊され、3軒が部分的に破壊された。
月曜日(11日)には、イラク西部、シリアとの国境に近いアル=カイムで5台の自動車爆弾が米軍を標的として爆発し、少なくとも米兵2名が負傷した。
それとは別に、イラクの米国大使館は、再建プロジェクトで働いている米国人契約者一人が拘束されたと発表した。
同時攻撃
イラク人記者アフマド・ハリッドはアルジャジーラに対し、月曜日にアル=カイムで起きた攻撃の2つは同時攻撃だったと語った。爆弾3つが米軍が本部として使っている建物に命中し、4つめは米軍の車列を狙ったものであると。
その後、市中で戦士たちと米軍兵士との間に衝突が起こり、多くの家が損害を被ったとカリッド記者は述べた。
けれども、民間人は避難したため、民間人犠牲者は出なかった。
米軍海兵隊報道官は11日、バグダードから西約300キロ、アンバル州にあるアル=カイムの基地キャンプ・ガノンの外で起きたこの攻撃で3人の米兵が負傷したと発表した。
月曜日の遅く、武装した男たちがイラク北部の町キルクークでパトロール中の警察官に発砲し、治安サービスのメンバー2名を負傷させたとサハト・カディル准将は述べた。
すんでのところで難を逃れる
カディルによると、襲撃者たちは、ある医師の車の車台にも爆弾を仕掛けたが、医師がパンを買おうとキルクークの店に入ったときに爆発したため彼は助かった。通りがかりの民間人2名が負傷した。
襲撃者たちが何故この医師を狙ったかはわかっていない。
一方、ポーランド国防相は、国連決議が切れる2006年の初等に政府はイラクから兵士を撤退させたいと発表した。
「国連の安定化ミッションのマンデイトが終了するとともに、ポーランドの安定化ミッションのすべての活動も終わらせるべきだというのが政府の見解である」と国防相ジャージ・スマジンスキーは述べた。
欧州で米国政府の最も近しい仲間であるポーランドは南中部イラクで多国籍安定化部隊活動を展開しており、1700人の兵士をイラクに派遣している。
サマラでも11日に自爆攻撃があり、3人が死亡、20人が負傷、モスルでは12日に自動車爆弾が爆発し10人が死亡といった報道が入ってきています。
益岡