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2005/06/14

アブ・ナワス通り

 
外国による不法占領。生活全体が捕虜に取られてしまったイラクの一光景を伝えるCPTの報告。

アブ・ナワス通り
グレッグ・ロリンス
2005年6月8日
Electronic Iraq 原文



昨年の夏、私のチームメイトであるマックスと私は、何度も歩いたことのあるアブ・ナワス通りを通っていた。アブ・ナワスは、チグリス河に隣接する公園の脇を通っている。サダムを追放したとき、米軍は、パレスチナ・ホテルとシェラトン・ホテルおよびいくつかのビジネス・オフィスを守るためにアブ・ナワスの一部を封鎖した。米軍はアブ・ナワス通りの約7区画を占領した。ワイヤーと腰までのコンクリートの障壁、そして複数の検問所が、通りを分断していた。その地域の店や家はほとんどすべて閉ざされていた。道のこの部分に入ることを許された車は、許可を得たものだけだった。この地域を通りたい人々は、検問所で守衛が何をするのか根ほり葉ほり聞くプロセスを経なくてはならなかった。ゴミと雑草が公園を満たしていた。

マックスと私が通りかかったその日、米軍兵士とイラクの労働クルーが、ワイヤーを撤去する準備をしていたところだった。兵士たちは、アブ・ナワスは再び開放される予定だと私たちに語った。この地域に生活が戻り、店も開き、自動車の往来も始まり、人々は再び地域全体を何も問題なく歩くことができるようになるだろう検問所はホテルまで引っ込められるだろう。数週間後、私はクルーたちがこの1年間にダメージを受けた----その半分は米軍戦車のせいだった----公園と歩道を再建し始めているのを目にした。

この2月、ここに来たとき、私はパレスチナ/シェラトンを何度か通った。公園と歩道の整理は今も進められていた。労働者たちが雑草を抜いて緑の芝を敷いていた。期待が持てる光景だったが、何かがおかしかった。道にはワイヤーはなかったが、コンクリートの障壁は前より増えていた。

最近、私はアブ・ナワスに行ってみた。米軍はいまだにそこにいた。コンクリートの障壁もいまだにそこにあり、その多くは腰の高さではなく2メートルから3メートルの高さだった。2月に緑の芝が植えられていた公園は、再び埃と雑草に変わっていた。店々は今も閉まっていた。忘れ去られたもののように見えた。検問所を通ることのできる人の数はますます減っていた。

1年以上たっても、アブ・ナワスは、兵士たちが言ったようには変わらなかった。兵士たちは嘘をついたのかも知れない。間違った情報を知らされていたのかも知れない。ただ、誰もアブ・ナワス通りには関心を払っていないのかも知れない。アブ・ナワスの数ブロックをイラク全土の大きさと比べたとき、国の残りが再建されるのにどれだけ時間がかかるか考えざるを得ない。再建されたとき、どんな風に再建されるのだろう? より大きなコンクリートの障壁とより厳しい検問所? 嘘と誤りの情報とともに? たぶん、誰も気にしないというのだろう。この地のインフラが崩壊し続ける中、イラク人の多くが、自分の国が、すでに埃と雑草の中に沈んでしまったと感じている。

クリスチャン平和構築チームは全教会が参加する暴力削減プログラムで、歴史的な平和教会を起源とする。訓練を受けたチームのワーカが世界中の紛争地域に住んでいる。CPTは2002年10月以来イラクにいる。CPTについてのさらなる情報はhttp://www.cpt.orgを参照。CPTプロジェクトの写真はhttp://www.cpt.org/gallery


投稿者:益岡

イラクホープネットワーク・メンバーの講演会

 
イラクホープネットワーク・メンバーによる…公開座談会「アメリカを語る」のお知らせです。

日時:6月26日(日) 18:00開場 / 18:30開演
場所:文京区民センター3階大会議室
参加費:500円
連絡先:03-3834-2388
 (佐藤:makisato@jca.apc.org まで)

語る人たち
高遠菜穂子(ボランティア) ファルージャの支援やストリートチルドレンの支援を続ける
鎌仲ひとみ(映画監督) 映画『ヒバクシャ』の監督、現在『六ヶ所村ラプソディ』を製作中
佐藤真紀(NGO職員) イラクの白血病の子どもたちの医療支援を行う
田部知江子(弁護士) 原爆症認定訴訟にかかわる
大嶋愛(イラクホープネット ボランティア) 最年少で今回NYツアーに参加

詳細はこちらをご覧下さい。


投稿者:益岡