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2005/06/11

アムネスティ・インターナショナル・インタビュー

 
アムネスティ・インターナショナルへのインタビューとWEB行動のご案内です。

アムネスティ・インターナショナル・インタビュー
ビットウィーン・ザ・ラインズ
2005年6月9日
ZNet 原文

「対テロ戦争」における米国の振舞いを激しく非難して、アムネスティ・インターナショナル事務局長イレーネ・カーンは、ブッシュ政権が、人権を擁護する世界的な範例を示す責任を放棄したと批判した。ロンドンで5月25日に開催されたアムネスティの年次人権報告の公開の際、カーンは、キューバのグアンタナモ湾にある米国が運営するキャンプは「我々の時代の強制収容所となっている」と語った。

アムネスティ・インターナショナルは、グアンタナモ収容所の閉鎖を呼びかけている。グアンタナモ収容所には現在40カ国の約540人の捕虜が収容されており、その多くは、告発もなしに収容され、中には3年以上収容され続けている人もいる。この1年間、国際赤十字やFBIの調査は、グアンタナモおよびイラクやアフガニスタンの収容所で米国の要員による虐待や拷問が起きていることを記録してきた。

アムネスティ・インターナショナル米国の代表ウィリアム・シュルツは、外国政府に対し、ジュネーブ条約と国連拷問禁止条約に違反したすべての上級合州国政府職員を調査して訴追するよう呼びかけた。彼が名指した中には、ブッシュ米大統領、ドナルド・ラムズフェルド米国防長官、アルベルト・ゴンザレス米司法長官が含まれている。「ビットウィーン・ザ・ラインズ」のスコット・ハリスとのインタビューで、アムネスティ・インターナショナル米国北西地区代表ジョシュア・ルービンシュタインが、ブッシュ政権の拷問容認政策に対するアムネスティ・インターナショナルの批判を整理する。

ジョシュア・ルービンシュタイン:アムネスティは毎年春に、年次報告と呼ばれるものを公開します。これまで同様、140カ国以上についての報告がなされています。私たちは、約200万人の難民----その多くはチャド国境の両側にあるキャンプにいます----が生み出されたダルフールについて強調し、300万人以上の犠牲者を出したコンゴの今も続く危機について語り、チェチェンとロシアについて論じています。年次報告は世界全体をカバーするものなのです。

けれども、もちろん、私たちは今年、米国に焦点をあてました。というのも、拷問に関するスキャンダルがあったからです。イラクのアブグレイブ収容所で虐待と拷問があったことについて世界が注意を促されたのは、ちょうど1年前のことでした。それ以来私たちが知ったことは、本当に、私たちの心配をいっそう強めるものでした。

わかったことは、米国政府、ペンタゴン、ホワイトハウス、司法省の上級職員たちが、拷問の行使を正当化する覚え書きを執筆していただけでなく、拷問を行なったと非難された米国要員を保護するために人為的な言い訳を造り上げてきたことです。それらの法的議論は全く作為的なもので、それらは、私たちが今アフガニスタン、グアンタナモ(キューバにある米国海軍基地)、そしてイラクで発見している虐待と拷問を本当に正当化し強化するものだと考えています。

それに加えて、私たちは現在、異例の引き渡し政策に焦点をあてています。米国は米国や欧州などの様々な国から囚人をシリアやエジプト、ヨルダンなどに送って尋問するのです。なぜそうするのでしょうか? これらの国を使ってそうした囚人に尋問をさせる一方、米国は手を汚さないために距離を置き、こうした尋問を代理人にやらせるためだと私たちは考えています。ある意味で、私たちはこれを「拷問のアウトソーシング」と読んでいます。報告の中ではこれにも焦点をあてています。

ビットウィーン・ザ・ラインズ:無法のあるいはサディスティックな守衛や尋問者によるものではなく、直接米国の公式政策に関係していると考えている拷問についてもう少し詳しく話してもらえますか? というのも、こうした虐待に責任を負っているのは下級兵士たちだという考えこそ、このスキャンダルに対するホワイトハウスの対応だからです。

ジョシュア・ルービンシュタイン:これらすべての責任を下級の要員になすりつけ、指令系統にある人々への調査をさせないようにしているのは、本当に誤魔化しだと思っています。

米軍の兵士約125人が、軍事法廷にかけられたか非法的な懲罰や行政処罰の対象となりました。けれども、今日まで、指令系統をさかのぼる中の誰一人として責任を問われていません。捕虜の処遇と尋問に関する政策を策定した者たちも含めてです。

ですから、たとえば、私たちは今や、CIA工作員が「水板」という方法で捕虜を虐待していることを知っています。人を板にくくりつけ、水に沈めて、一定の時間顔を水面下に押し込んで、溺死させると脅し、捕虜に溺死の恐怖を味あわせるものです。たとえばこれはラテン・アメリカでよく用いられる拷問方法です----そして現在、米国CIAの工作員がこの拷問方式を用いていると私たちは考えています。

「ストレス姿勢」という言葉もあります。ちゃんと座らせずに椅子に縛り付けるという、表面的には、軽度の、あまりひどい拷問ではないように見えますが、大変困ったものです。けれども、何時間も何時間も、あるいは何日も際限なく人にそうした姿勢を維持させるのは、非常な苦痛になります。あるいは睡眠の剥奪です。これは身体的傷を残さないかもしれませんが、数日にわたって人に眠ることを許さなければ、非常に混乱し苦痛になります。健康に深刻な影響を与える可能性があります。これは拷問の一形式なのです。私たちはスターリン時代にこうしたことについて耳にしていました。合州国の代表がこうした技術を使うのならばOKなどということがどうしてあり得るでしょうか?

国防長官ラムズフェルド氏は、人々を犬で脅せと示唆し、私たちは、アブグレイブで米国要員が巨大な恐ろしいジャーマン・シェパードを捕虜の前に連れている写真を持っています。

ですから、私たちは、ワシントンの米国政府職員が提案している技術と、バグラム(アフガニスタンの米空軍基地)、アブグレイブ、グアンタナモで起きたことを知っている扱いとの間には、直接の関係があると信じています。

ビットウィーン・ザ・ラインズ:ゴンザレス司法長官やドナルド・ラムズフェルド国防長官、ペンタゴンの上官といったブッシュ政権の上級職員を調査しできれば訴追するよう他国政府に呼びかけたアムネスティの声明について教えて下さい。

ジョシュア・ルービンシュタイン:拷問スキャンダルに対して国際的な対応を呼びかけたのは、ここ米国では十分な調査がなされていないという事実があるからです。十分な調査がなされていたら、欧州政府が自分たちで調査する必要はないでしょう。

拷問は世界中のどこでも訴追できます。それは普遍的管轄に属するのです。それだからこそ、ピノチェト将軍(チリの元独裁者)はスペインの判事に起訴されたのです。それだからこそ、ベルギーの法廷は世界の他の場所の指導者を訴追することを検討しているのです。そして、拷問に関しては制限規定がありません。米国は、世界中のどの国の指導者でも拷問を調査できる権限を120カ国以上に与えた条約に加盟しています。

今のところ、欧州のある政府がブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官などを訴追することはありそうにないことははっきりしています。けれども、これらの一団が要職を離れ、一市民として、旅をしたときに、ドイツやスペインあるいは他の国の検察が訴追を求めることは十分可能ですし、そうした行為は、真面目で純粋な調査と確固たる証拠に基づいているならば完全に合法なのです。

アムネスティ米国のウェブサイトは:
http://www.amnestyusa.org

日本のアムネスティ・インターナショナルも、米軍の収容所を閉鎖するWEBキャンペーンを行なっています。
http://www.amnesty.or.jp/
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