【大阪・高槻】イラク人医師シャキルさん講演、9月17日
なお、転載するにあたり、ブラウザで読みやすいように改行を増やし、原文で段落の頭は1字アキであるところを、1行アキにしました。
イラク人医師シャキルさん来日記念講演&「フレンズ オブ マーシー・ハンズ」結成報告会のご案内
今年の1月に来日し、東京、大阪、京都、兵庫などで、1991年から2003年まで続いた経済制裁、2003年の戦争、そして現在の占領下におけるイラクの深刻な状況を医療の観点から報告してくださったイラク人医師モハメッド・シャキル・ヌーリさんが、7月中旬に再来日しました。今回の来日は短期ではなく、大阪大学医学部にて腫瘍の研究をするためです。
1991年の湾岸戦争以降、イラクでは劣化ウラン弾の影響を受け、白血病や専門医すら聞いたことがないような新種の腫瘍に苦しむ患者の数が激増しました。シャキル医師は、これらの病気の治療に必要とされる高度な医療を学ぶために、7月以降は、研究室で毎日実験に励む生活を送っています。
今回の講演では、経済制裁・戦争下の医療状況だけでなく、占領が長引くにつれ治安が悪化し、「宗派対立の悪化」「内戦」といった言葉で報道されているイラクの現在の状況を、イラク人の医師の立場から語っていただきます。
今回の来日記念講演では、これまでシャキル医師の研究活動を支えてきた「イラク人医師シャキルさん支援グループ」を、シャキル医師が関わってきたイラクの医療NGOである「マーシー・ハンズ」を支援するグループ「フレンズ オブ マーシー・ハンズ」として発展させていくことを報告する会も兼ねています。シャキル医師から、マーシー・ハンズが結成された経緯や具体的な活動、今後の展望などについても報告していただきます。
みなさまのご参加をお待ちしています。
日時:
2006年9月17日(日)18:30(18:15開場)から20:30
場所:
高槻市立総合市民交流センター 視聴覚室
行き方:
JR高槻駅南側中央改札口徒歩1分、阪急高槻駅徒歩10分
(付近地図↓)
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/db/kurasu/images/koryu.gif
資料代:
700円 (事前のお申し込みは不要です)
主催:
イラク人医師シャキルさん支援グループ
問い合わせ先:
メール iraqimd2006[-at-]yahoo.co.jp
※転記者注:メールアドレスは、[-at-]を半角の@にしてください。
電話 080-5470-8175
●モハメッド・ヌーリ・シャキル医師のプロフィール
1976年にバグダードに生まれる。経済制裁下のイラクで、高校・大学教育を受け、医師となったあと、2002年12月までバグダードの大学病院で臨床。2002年12月にヨルダンに移ったが、数ヵ月後の2003年3月にイラク攻撃が開始されたため、戦火のなかバグダードに戻り、負傷者の緊急治療に従事。同年7月にイラクで医師を続けると殺害するという死の脅迫を受けたため、ヨルダンに避難。アンマンで医師として働きながら、イラクの医療NGO「マーシー・ハンズ」(Mercy Hands)の活動に関わってきた。2006年初旬に初来日し、日本各地でイラクの医療事情に関する講演を行った。2006年7月に再来日が叶い、現在、大阪大学医学部にて腫瘍の研究をしている。
●イラク人医師シャキルさん支援グループのプロフィール
シャキル医師が2006年初旬に来日した際に、講演会を通して彼と友人となったものたちが、イラクで必要とされている血液や腫瘍に関する知識を日本の医学部で学びたいと考えていたシャキル医師を支援するために結成したグループ。シャキル医師の研究生活に必要な経費をカバーするための賛同者・寄付金集め、発起人による講演会やチャリティー・ライブの開催、受け入れ先の手続き、来日手続きの活動を行ってきた。
投稿者:いけだ
■追記:
次のような新聞記事がありました(19日付け)。
以下、最後まで引用(URLは末尾に):
【留学:イラク人医師、阪大へ 日本人が支援 「復興に貢献したい」 /兵庫】
日本留学を希望していたイラク人医師、モハメッド・ヌーリ・シャキルさん(30)が、日本の中東研究者らの支援で来日を果たし、大阪大大学院医学系研究科で研究を始めた。支援者らは17日、シャキルさんが携わるイラクの医療NGO「マーシー・ハンズ」をサポートする団体も結成した。イラク戦争後の混乱の中、母国からの脱出を余儀なくされたシャキルさん。「日本で先進医療を学び、イラクの再建に役立てたい」との夢を日本人が支える。
……
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000146-mailo-l28
※魚拓: http://symy.jp/?KJI