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2006/12/03

米国は「立ち上がる」か?

アメリカ合衆国とその共犯諸国がなすべきこと。米国の法学教授が論ずる。

米国は「立ち上がる」か?
イラクの責任を取る
ブライアン・J・フォーレイ
CounterPunch原文

イラクをめぐる議論が数カ月にわたってなされている。イラクの将来に対する「責任」はイラク人と隣国の手にあるというものである。イラク人が「立ち上がれ」ば米国は「身を引く」。イランとシリアは暴力の助長を止め、新たなイラクの建設を手助けしなくてはならない。

最初は、もっともな意見に聞こえるかも知れない・・・・・・とりわけ、深刻な顔をした政治家が詠唱するならば。けれども、アメリカ合衆国はどこに行ったのだろう? そもそも、この問題を引き起こしたのは、アメリカ合衆国ではなかっただろうか? しかも、これらすべては、隣人が自分にとって脅威だと感じらると(証拠なしに)主張した上で、他の隣人たちのほとんどが自分を諭す意見や英知を授けているのを無視し、また、隣人宅に突入することを禁ずる法律を無視して、その隣人の妊娠中の妻と息子を殺し、それから、脅威があったという証拠を何一つ見つけられないまま、その家に居座って電気を使い、隣人の食べ物を食べているのに似てはいないだろうか? さらにその上、自分が友だちとやることにしたパーティーには彼の家はふさわしくないと彼を非難し、さらに、彼が自分を彼の家から追い出そうとしたとして彼のことを「テロリスト」と呼ぶのに似ていないだろうか?

こんな、アメリカ合衆国のような友人を得た新たなイラクに、新たな敵が必要だろうか?

新たなイラクがよろめいている中で忘れてはならないことは、アメリカ合衆国が侵略したのは、主権国家だということである。さらに、侵略する正当な理由など何一つなかったということである。ロン・サスキンドが著書『一パーセント・ドクトリン:9/11以来アメリカ合衆国が敵を追求する深層』で示しているように、ブッシュ政権は、イラクに大量破壊兵器(WMD)がある可能性が1%でもあれば、それは確実な脅威であるとして行動している。掛け金を考え、そしてそれが引き起こすだろう恐ろしい出来事が当然予期できたことを考えると、これ以上無責任な政策をあみ出すことは不可能だろう。ブッシュ政権が単に我々を騙して戦争に引き込んだことを示す証拠はたくさんあるとだけ言うのは寛大な見方である。

それにもかかわらず、アメリカ合衆国大統領とその玉房ボーイズ、彼を取り巻くずるい弁解者たちは、あたかもこの失敗がイラク人の責任であり、すでに何年もたっているのだから、(神話的で善良なアメリカ人のように)イラク人がこの混乱と血を掃除して自力で事にあたるべきであるかのようにふるまっている。だから、今や、アメリカ合衆国の指導者が、イラクの人々に対していらだちを表明してもOK、というわけである。結局のところ、我々アメリカ合衆国人が、民主主義の最初の一発を彼らに与えてやったのだから。

もちろん、こうした見解はゴミにすぎない。アメリカ合衆国がイラクを死と混乱で穴だらけにしたあとに、新たなイラクなるものにチャンスはない。アメリカ合衆国がイラク軍を解体したのは馬鹿げた行為であり、それによって、よく知られた危険を無視してこの混乱がもたらされたというのは、すでに誰もが認める見解である。

今や「決断者」は、その意志決定を(選挙で選ばれたわけでもなく責任を追及されもしない)イラク・スタディ・グループに外注している。この動きは、ほぼ確実に、新たなアイディアを出すためでなく、政治的な隠蔽を行うためのものである。アメリカ合衆国大統領は、非常な大声で、自分はイラクで「勝利する」、今イラクから撤退するのは裏切りであると叫び、どうやら(現実を前に)考えを変えるのは敗者のすることだと考えているようである。けれども、「リアリスト」ジェームズ・ベーカーが、ジョージ坊やはおもちゃを集めてイラクから撤退するときだ(3年半遅すぎたが)と言うならば、ジョージ大統領は耳を貸さなくてはならない。

イラク・スタディ・グループはまた、ブッシュ政権に、イラクの隣国シリアとイランに向けて話すための口実を提供した。ジョージ大統領はこれらの国がしていることが好きじゃなかったので、話しかけるのを拒否していた。ここで一コマ・ニュース:シリアとイランは主権国家であり、アメリカ合衆国は世界政府ではない。この事実を認めず、これらの国をブッシュ政権を喜ばせるようなかたちに無理矢理変えようとするのは、お子ちゃまのふるまいである。我々アメリカ合衆国の指導者たちも大人になるときである。

アメリカ合衆国の指導者が大人になるならば、イラク問題の解決に必要なことは明らかであることに気づくだろう。アメリカ合衆国とその同盟諸国(共犯諸国)はイラクからただちに撤退しなくれはならない。これら諸国は、イラクの人々に謝罪し、イラクの隣国(難民で溢れている)と世界に向けて謝罪しなくてはならない。この戦争は、国際法に対する非道な侵害であり、不道徳な行為である。アメリカ合衆国とその「同盟」ビジネスは引き払い、これ以上、ハリバートンをはじめとするFOB(ブッシュの友だち)に随意契約・損害リスクなしの契約を与えてはならない。イラクの経済はイラクの人々の手に返さなくてはならない(「同盟国」は2003年、イラクを外国の投資(つまり所有)に開放する法律に署名した)。アメリカ合衆国とその共犯諸国が再建資金を出さなくてはならず、再建を行うのはイラク人が選んだ手によってでなくてはならない。アメリカ合衆国とその共犯諸国は、失われた命、引き起こされた負傷、中断され破壊された生活に対して賠償金を支払わなくてはならない。

この戦略には簡単な名前がある。立ち上がって、責任を取る、それである。

ブライアン・J・フォーレイはFlorida Coastal School of Lawの教授。これまでに書いた文章の一部はhttp://www.brianjfoley.comにある。メールはbrian_j_forley [atmarkhere]yahoo.com。

国際法を無視してイラクを侵略し、それを支援して膨大な人々を殺しながら「自衛隊のイラク派遣を評価する」と自画自賛する。国家ぐるみでストーカー殺人を幇助しているこの社会では、今度は教育基本法改悪で個人への国家のストーカー行為を公認し、また共謀罪により友人関係へのストーカー行為を推進しようとしています。

投稿者:益岡