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2006/08/10

米軍はキルクークで記者たちを攻撃

 
米軍占領によりもたらされた「民主主義」と「報道の自由」のもとで、迫害を受けたり殺されるジャーナリストたちについて。キルクークの近況を、アルジャジーラより。

米軍はキルクークで記者たちを攻撃
キルクーク発
フィル・サンズ
2006年8月8日
アルジャジーラ原文

キルクークにいる何人ものジャーナリストたちが、イラク北部の都市キルk-クの悪化する治安状況を報道しようとしている自分たちジャーナリストとそのクルーを攻撃しているとして、米軍とイラク治安部隊を批判した。

6月以来、少なくとも6つの異なる事件で、イラク人記者たちは、殴られたり、機材を没収されたり、「テロリズム」に関与しているとでたらめの非難を受けたりしてきたと語る。

米国とイラクの上級軍関係者たちも、そうした攻撃が起きたことを認めており、一連の調査が進められている。

イラン資本のアル=アラム衛星テレビで働くサマン・ファフリは、ジャーナリストへの攻撃が起きているのは、キルk-クで暴力が激化していることを記者たちにまともに報じさせないようにするためだと語る。

「状況は悪化しており、それに対して、治安部隊は、ますます多くのエネルギーと怒りを、メディアに向けている」と彼はアルジャジーラネットに語った。

「我々は、あらゆるところから攻撃を受けている。イラク警察、イラク軍、緊急救援活動隊、連合軍、政党などが、我々を、身体的・言語的に虐待している」。

キルクーク攻撃がわきたっている

米国当局とイラク当局は、キルk-クを平和的で団結した都市であると思わせたがっているが、これは、実際のところ分離主義のクルド人、トルクメン人とアラブ人の戦いが行われている場所であるという評判とは対照的である。

アルカーイダ・イラクの指導者アブ・ムサブ・アル=ザルカウィが殺されて以来、キルクークでは、自動車爆弾の爆発が頻繁に起こり、何十人もが死んだ。その多くは、民間人である。

こうした攻撃の現場で写真を撮ろうとすると妨害されると記者たちは語る。

ファフリは、キルク-クで取材し、当局に記者たちへの嫌がらせを止めるよう求める手紙に署名して送った、50人ほどのジャーナリストの一人である。

「我々は、治安部隊が我々の活動を認めること、暴力を繰り返さないこと、メディアの証明書を尊重することを求めている」と彼は言う。「自由なメディアは、イラクで欠かせない」。

「我々は、政府関係者や治安部隊がこの国の法律に従い、いかなる暴力についてもその責任を問うという約束を求めている」。

米軍は、「いくつか」攻撃があったとみている

デビッド・グレイ大佐は、キルクークでの「米軍の行為」を擁護している。

キルクークに駐屯する第101空挺旅団の司令官であるデビッド・グレイ大佐は、記者たちに対して「いくつか」攻撃があったことは知っており、少なくとも、爆破現場で米軍兵士によって意図的にカメラをたたき壊されたAPの記者一人に対しては、賠償がなされるはずだと言う。

彼は、米軍兵士たちは報道の自由を尊重しており、それを妨害する方針など存在しないと言い張る。けれども、グレイ大佐は、「ゲリラの奴らがメディアを操作しようとしている」と述べた。

「民主主義にとって、自由で開かれたメディアは基本原則だ。けれども、バランスをとる必要がある」と彼は言う。

「我々が戦っている敵は、プロパガンダを使う技術に長けていることを正直に認めなくてはならない。だから、警察と兵士の中には、登録された記者じゃなくてプロパガンダの素材を得ようとする悪党たちが現場を撮影しているのではないかという心配があるんだ」。

この発言は、7月23日に行われた緊急ミーティングで彼が述べたものである。記者たちは、このミーティングの様子を記録し、公開しようと望んだが、米軍関係者はそれを小判だ。

民主主義に反する

ニューヨークに本部を置く「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)のジョエル・カンパーニャは、米軍とイラク治安部隊が反民主的な活動を行っているとして非難している。

「イラク人記者たちから、米軍兵士とイラク軍兵士たちから、嫌がらせや脅迫、脅し、妨害や機材没収の被害を被ったとするクレームの数を、心配になるほどたくさん受け取っている」と彼はアルジャジーラ・ネットに語った。

サマン・ファクリ記者は、米軍兵士とイラク軍兵士が記者を攻撃すると述べる。

「米国とイラク当局は、自由なメディアを支持すると口では言っているが、記者たちへのこうした過酷な扱いは、その言葉を裏切っている。こうしたふるまいは、中東地域の独裁政権のものであり、高くそびえる民主主義のものではない」。

CPJの集計によると、2003年に米軍主導でイラクを侵略して以来、74人の記者と27人のメディア関係者が殺されたという。このため、イラクは記者たちにとって世界で最も危険な場所となった。

カンパーニャは、「殺された関係者の大部分はイラク人で、その多くはゲリラ・グループの手によって殺されたものである。けれども、米軍兵士とイラク治安部隊もまた、記者たちにとって危険な存在である。米軍兵士の発砲は、イラクで殺された記者たちの死因として第二位に位置する」と述べる。

昨年、イラク駐留米軍当局は、7人の記者を、テロリズムに共謀しているとして、拘束した。

その後、証拠がないため、全員が釈放されたが、100日以上監獄に入れられていた人もいた。

「けれども、バランスをとる必要がある」。まるで、「人を殺すな」という意見と「人を殺せ」という意見の両論併記のような。

「テロリズム」という言葉については、レバノン元首相がアメリカ合衆国大統領に書いたオープンレターもご覧下さい。

投稿者:益岡

アラブの魅力と壊されゆくイラク

 
活発な活動を行っているPEACE ONの高瀬香緒里さんによるワークショップ。8月16日(水)、東京早稲田です。

アラブの魅力と壊されゆくイラク

日時:8/16(水)19:00-23:00

場所:交流イベントスペースあかね
(地下鉄東西線早稲田駅下車、徒歩3分)
http://akane.e-city.tv/
03-5292-1877

講師:高瀬香緒里さん

・自己紹介

1978年、京都生まれ。同志社大学文学部哲学及び倫理学専攻卒業。長野県での隠居生活中にイラク戦争開始。現在は、NPO法人PEACE ONにて、イラク支援・文化交流活動に取り組む。同法人理事。27歳。

イラクという国の魅力にとりつかれて早3年半、日に日に情勢の悪化するこの国を、ただ見ているだけというのは辛いものがありますが、それでも愉快なイラーキーと接するのはほんとうにオモシロイ。支援と交流をとおして、これからもお付き合いしていきたいです。そして日本にも、イラクが好きと関心をもってくれるひとが増えればいいなと思っています。最近では、「共謀罪」反対にも力を入れています。

・ワークショップ名

「アラブの魅力と壊されゆくイラク」

・ワークショップ要旨

イラク隣国ヨルダンを訪れ、そこで知った底抜けに明るいアラブの毎日と、突きつけられたイラクの現実とのギャップ。本ワークショップでは、ヨルダン報告を中心に、いかに魅力的な国イラクが破壊されているか、写真と映像を使って、その事実を見ていただきます。

・参考書籍、参考サイト等の情報

「PEACE ONオフィシャルウェブサイト」http://npopeaceon.org/
高瀬香緒里のブログ「PEACE ON DAYS」http://peaceonkao.exblog.jp/

投稿者:益岡