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2005/10/05

米軍の攻撃が続いているため、アルカーイムからさらに多くの民間人が逃げ出している

2004年4月と11月、米軍がファルージャに加えた破壊と無差別殺人が、アルカーイムでも繰り返されています。

米軍の攻撃が続いているため、アルカーイムからさらに多くの民間人が逃げ出している
2005年10月4日
IRIN
アラートネット原文

バグダード発、10月4日(IRIN)。シリア国境近くにあるアルカーイム地域から900以上のイラク人家族が逃げ出した。米軍がイスラム戦闘派への攻撃を続けているためで、人々の流出は今も続いているとアルカーイムの人道活動家は述べている。

アルカーイムでは戦闘機にバックアップされた米軍兵士1000人が5日前から攻撃を続けており、そのために逃げ出したイラク人のほとんどは、イラク国内にとどまっているという。

けれども、シリアに安全の地を求めてすぐ近くの国境を越えた人々の数百人いると、IRINが接触したシリア東部国境の町ディエズズールの住人は語っている。

アルカーイムで活動する地元のNGOに所属する援助活動家は3日の夜、町と周辺の村々から多数の人々が戦闘をさけて逃げ出していると語った。

医療関係者によると、すでに民間人の犠牲者が何十人と出ているという。

イラク赤新月社(IRCS)は、水曜日(5日)に救援コンボイをイラク西部に派遣し、テントと毛布、食料袋、医薬品をはじめとする必需品を、家を追放された人々と戦闘で負傷した人々に提供する予定であると語った。

けれども、IRCSのフェルドゥス・アル=アバディ報道官は、赤新月社はアルカーイム自体に行く許可を得ていないと語った。トラックは強制的に止められ、紛争地帯から約50キロ東のアーナやラワといった町で荷物を下ろすことを余儀なくされるかもしれないと彼女は語る。

何千人もの民間人がアルカーイム----シリア国境から12キロのところにある----から逃げ出したが、町や周辺の村で戦闘に巻き込まれた多くの人々が、恐ろしさに逃げ出すこともできずにいる。

「村で侵入捜査を目にするが、彼ら(米軍兵士)が入り込んだ家はすべて完全に破壊された状態にされる」とアブドゥル・カレーム・ムハマディは言う。彼はロマンナ村に家族とともに閉じこめられた。

「家を出ることはできず、食べ物も水もなしに家の中にいる。家を出ようとでもするものなら、米軍兵士やゲリラに撃たれかねない」と彼は電話でIRINに語った。

電話で連絡のついた住人たちは、最も戦闘が激しかったのは、ロマンナやカラビラの村周辺であるという。彼らによると、米軍は一軒一軒家宅捜索をしてゲリラを狩り出し、家や店が何十軒も損害を受けたり破壊されたりしたという。

住民たちは、黒いフードをかぶってマシンガンや爆弾を持ったガンマンたちがこれら2つの村の路上にいて、多くの民間人が双方の戦闘に巻き込まれたと言う。

サミー・ヨニスは二人の子供をつれてロマンナ村から歩いて逃げてきた。彼は、「我々がロマンナを出たときはとても困難な状況にあった。路上に遺体があって、犬に囲まれていた」。

「遺体はゲリラかもしれないが、人間であり、私たちもうっかりするとあんな風にされるところだった」と彼は言う。

アルカーイムにある総合病院の上級医師ラミ・マサイビは次のように言う:「先週の土曜日に戦闘が始まってから、ロマンナ村とカラビラ村から負傷した人々を何十人も受け入れた。負傷者の中には、子供たちも何人かいた。3人は同じ家族の子供たちだった」。

彼は、ゲリラたちは米軍と闘っているときには誰を殺してしまっても気にしないと述べた。彼は、この紛争で数百人の民間人が負傷するのではないかと憂慮している。

マサイビは人道組織に緊急の医薬品を病院に持ってくるよう求めている。手術のための道具も含めて。

イラクの米軍報道官は火曜日、アルカーイム周辺で続けられている「鉄拳作戦」は続いており、米軍主導の連合軍は、論争の対象となっている新憲法をめぐる10月15日の国民投票をゲリラが妨害しないようにしているのだと語った。

同報道官はIRINに対し、シリア国境地帯で続く戦闘による最新の犠牲者数は把握していないと語った。けれども、AP通信は、米軍は少なくとも57人のゲリラを殺したと米軍関係者が語ったと報じている。米軍兵士の死者は一人であるとも。

イラク赤新月社のアル=フェルドゥスは、イラク政府に対し、先月北部のタルアファルでゲリラを殲滅すると称して米軍が行った同様の攻撃により引き起こされたような人道的危機にしないよう対応を求めている。タルアファルでは約5000家族が家から追放された。

「我々は、戦闘地域に近いところで援助を提供し、地元診療所や病院に必需品を提供して人々のニーズが満たされるようにしたいと思っている」と彼女は言う。

イラク国防省の上級職員アッバス・ディダルはIRINに対し、アルカーイムの戦闘で民間人犠牲者が出たとは聞いていないと述べている。人々はお望みなら自由に地域を離れてよいが、家にいても別に傷つけられることはない、と彼は言った。

「我々は家をチェックし、ゲリラを捜しているが、侵入捜査は怪しい家だけにしている。家にテロリストをかくまいさえしなければ、住民が安全なのは確かだ」と彼は言った。

家を出ただけで背中から米軍に射殺された老人。白旗を掲げて家を出たところを殺された老婆。子供たちの目の前で家に侵入してきた米軍兵士に殺された父親。金目のものを略奪し、家を破壊して立ち去る米軍。無差別に家々を破壊する空爆。クラスター爆弾の使用。

2004年4月と11月、ファルージャで米軍が行った無差別大量殺人のパターンです。同じことが先月タルアファルで行われ、今、アルカーイムでも繰り返されています。

投稿者:益岡

FRIDAY 10月6日発売

 
10月6日(木)発売の『フライデー』に、ジャーナリスト志葉玲さんのイラク関係記事が掲載される予定とのことです。

「殴打、電気ショック、ドリル痕・・・それでも自衛隊はサマワ駐留を続けるのか?凄惨! 米軍が黙認するイラク大虐殺の衝撃写真」

写真は、イラク人ジャーナリスト、イサム・ラシードさんおよびPEACE ONの相澤恭行さんが提供。ぜひみなさん、手にとって読んでください。

投稿者:益岡