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2006/11/24

イラクでは女性と子どもがますます暴力の悪影響にさらされている

最近、家を追われた人々をめぐる国際移住機構(IOM)の声明・アピール。

イラクでは女性と子どもがますます暴力の悪影響にさらされている
国際移住機構(IOM)声明
2006年11月22日
Electronic Iraq原文

ジュネーブ:本日(11月22日)に公開されたIOM報告書は、最近のセクト的暴力で家を追われた独身の女性や子ども、老人、病人が、最も大きな危険に晒されていると述べている。というのも、これらの人々は、冬が駆け足で近づいてきている今、十分な支援とケアなしに放置されているからである。

IOMが現在進めている行政区ニーズ評価計画の一部として行われた3地区に関するこの報告は、バグダードの南約200キロにある比較的安定したカディシヤ地区においてさえ、家を追われた人々のうち11%は寡婦で、彼女たちは支援なしに自活し、子どもたちの面倒を見なくてはならないと述べている。女性が経済活動を行う機会がなく、伝統的な支援体制が崩壊しているため、女性たちはますます困難な生活を余儀なくされている。

とりわけ、妊娠中のシングルマザーは、まだ生まれていない子どもの健康を危険にさらす可能性が高い。というのも、シングルマザーのほとんどは、あまりに貧しくて妥当な食糧配給を受けることさえできず、また、十分な医療・出生前ケアを受けることができないからである。

子どもたちの中には、家族が生き延びるために、仕事をさがしたり、物乞いをしなくてはならなくなっている者もいる。ワシット地区でも、とりわけ家を追放された貧しい家族の子どもにとって状況は同様である。物乞い以外に、子どもたちは、物売りや農業労働、肉体労働に雇われる。

不安定な状態にあるサラー・アル=ディン地区----ティクリートとサマラーを中心とする----では、女性が面倒を見ている家族、妊娠している独身女性、老人や病人は、シェルターや食料、水、医療支援にアクセスすることができない状況で生き延びることを余儀なくされている。

とりわけ影響を受けているのは子どもたちである。食料不足で栄養失調になり、予防可能な病気や感染症が増えている。さらに、報告書は、不安と暴力による継続的な緊張とストレスにより、子どもたちが長期的な心理的トラウマを被ることを強調している。こうした子どもたちは、十分な心理的支援を受けることができていない。

調査した行政地区では、紛争により、離婚や家庭内暴力も増加していると報告書は述べている。

「我々のスタッフや現地のパートナーがますます多く報告し、とても憂慮すべきことは、伝統的な問題処理のメカニズムが限界に達していて、崩壊し始めていることです」とIOMのイラク使節代表ラフィク・シャネンは言う。

紛争の影響を受けている他の行政地区と同様、サラー・アル=ディン、ワシット、カディシヤについての報告から、大多数の家族が、トイレや水、電気といった基本的な設備のない住居を借りていることが確認された。同評価はまた、国内で追放された人々(IDP)にとって第一の優先事項はシェルターであり、次いで仕事と食料へのアクセスが重要であることが確認された。

IOMは、現在、15行政地区のうち9地区についての報告書を作成し、プログラム実施地区を同定して優先順位をつけ、緊急対応の計画をたて、このところの人口移送に対する長期的で持続可能な解決をデザインしている。行政地区報告は、http://www.iom-iraq.net/idp.htmlから入手できる。

今年2月下旬、サマラで爆発事件があってから、暴力により家を追われたイラク人の数は、中部・南部の15の行政地区で25万人近くに増加し、9月、10月、11月には、一日に平均1000人以上が家を追われている。

2003年以来、IOMは15の行政地区で家を追われた人々の状況を評価してきた。2006年2月のサマラ爆破とそれ以来の追放の増加後、IOMは、最近家を追放された人々をモニターする活動に焦点をあてている。

IOMのモニターたちは、IDPコミュニティのリーダーたちや地元NGO、地元の行政組織、個別のIDP家族を訪問し、問題の規模とニーズとを評価している。それには、食料、保健医療、水と衛生、書類、財産、IDPのこれからに対する希望などが含まれている。

2月以来、IOMはまた、食料、食料以外の物資、水を、最近家を追われた人々に対して緊急に提供する活動を行っている。この資金は米国政府から得ているが、現在、とりわけ家を追われる人々の数が減らずに続いているため、この活動を続けるためには、緊急に2000万米ドルが必要である。

IOMがイラクで行っている食料配給等が米国政府から資金を得ているというのは皮肉なものです。南アフリカの黒人意識運動を率いたスティーヴ・ビーコウが、支援を申し出た白人に、まず白人が行っている不正な弾圧そのものを止めるために活動するよう求めたことを思い出しました。

それにしても、2000万ドルが緊急に必要とのことで、戦争費用を考えると、ほとんどポケットマネーに過ぎないはずですが・・・

投稿者:益岡