バグダードのシーア派が対米攻撃に参加
ムクタダ・アル=サドル氏に従う人々が米軍・「イラク軍」と戦闘。イラクで日々起きていることの断片。
バグダードのシーア派が対米攻撃に参加
キム・セングプタ
2005年9月26日
インディペンデント紙原文
米軍とイラク軍は急進的シーア派聖職者ムクタダ・アル=サドル氏を信奉する人々と銃撃戦を続けた。これは、シーア派の抵抗が強くなっていることの新たな証拠と見られている。
バグダード郊外の巨大なスラムであるサドル・シティで昨日(25日)、8名のイラク人が殺された。この戦闘は、シーア派が住む南部で英軍に向けられた暴力に続いて起きたものである。
1年以上にわたり、連合軍への攻撃の大部分は、スンニ派ゲリラにより行われていた。けれども、サドル氏はイラク新憲法に反対するためにスンニ派と連合し、そのマフディ軍の米軍およびイラク政府軍に対する行動は活発化している。
昨日の戦闘は、夜明け前、米軍パトロールがサドル・シティに入るときに攻撃されたときに起きた。警察によると8人のガンマンが殺され、5人が負傷した。けれどもサドル氏側近の一人は、死者のうち5人は民間人であり、女性が一人含まれていると述べている。
別のところでは、バグダードで内務省の車列に自爆自動車爆弾が突入して9人が死亡。また、武装ギャングが、財務省の現金を運ぶ装甲車を攻撃し42万5000ポンド相当のイラク・ディナールを奪って逃走した。
警察は首都で6人の遺体を発見したと発表。その日とりは20代の女性で、絞殺される前に拷問を受けていた。警察はまた、武装ギャングがバグダードの校長を登校途中で誘拐したと発表した。
一方、バグダード西部のイラク軍検問所を標的とした迫撃砲爆弾が4人のイラク兵を負傷させた。
バグダードの北95キロにあるサマラでは、住宅地に迫撃爆弾3発が着弾。一発が一軒の家に着弾し、家族の7人が死亡。そのうち一人は子ども。
スンニ派とシーア派が暮らすヒラーでは爆弾が爆発し、女性一人と子どもが殺され、48人が負傷。爆発は市場を狙ったもので、保守的なシーア派聖職者によると、そこでは「非イスラム的」音楽が売られていた。憲法に反対してシーア派とスンニ派が手を組んだことの別の現れとして、約1000人がバグダードの西にあるラマディを行進。サダム・フセインとサドル氏の写真を掲げていた。
憲法への国民投票は3週間後に予定されている。大アヤトラーでシーア派の精神的指導者アリ・アル=シスタニ氏は、、昨日、国民投票で「イエス」に投票するようコミュニティに訴えた。
同時に、スンニ派の宗教指導者と政治指導者たちは、スンニ派コミュニティに投票登録をするよう促し----ほとんどが1月の選挙をボイコットしたため有権者登録されていないためである----、10月15日には「否」に投票するよう呼びかけている。
バスラでは、シーア派の著名な人々が、先週の騒乱後に出された、英軍との協力禁止を解除しないと述べた。彼らはまた、イラク警察につかまりその後英軍が「解放」した2名の英軍特殊部隊兵士に対する逮捕状は撤回されていないとも述べた。
投稿者:益岡