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2006/04/29

イラク戦争の費用はどのくらいなのか?

 
米国の戦争費用。ただし、米軍が殺したイラク人やアフガニスタン人、破壊したイラクやアフガニスタンの施設については言及していない。

本当のところ、イラクに米軍兵士は何人いるのか?
イラク戦争の費用はどのくらいなのか?
ウィンスロー・T・フィーラー
2006年4月28日
CounterPumch 原文

議会調査サービスは、つい最近、イラクとアフガニスタンの戦争に関するこれまでの費用と今後見込まれる費用についての新たな報告を発表した。現在議会が、新たな緊急追加予算----これにより2006年の年次予算支出が決まる----を審議している中、戦争費用は、今年末までに最大4390億ドルになると見込まれる。けれども、それは氷山の一角にすぎない。詳細は以下で述べる。報告書の全文はwww.cdi.org/smrpで手に入る。

議会が、イラクとアフガニスタンで続けられている戦争の費用をまかなうために710億ドルの緊急追加支出を承認するならば、戦争費用の総計は4390億ドルになると、4月24日に議会調査サービス(CRS)が発表した報告は述べている。イラクでの戦争に、3200億ドルが費やされ、アフガニスタンで890億ドルが費やされることになり、260億ドルが、合州国内および上空での、戦闘部隊による航空パトロールを含む治安強化に使われる。

国防省(DOD)は、イラクにおける一月あたり費用の「燃焼率」を64億ドル、アフガニスタンのそれを13億ドルと推定している。CRSは、DODの推定が、疲弊した装備を取り替える費用や、現場の施設をアップグレードする費用を含めていないと指摘している。それらおよび他の付加的費用を追加すると、月あたりの「燃焼率」はイラクで81億ドル、アフガニスタンで16億ドルとなり、合計で一カ月99億ドルとなる。

議会予算局(CBO)は、今後の費用を予測し、2007年から2016年までの追加費用の総額を3710億ドルと推定している。それにより、総計は8110億ドルとなる(CBOによるこの推定は、年間戦争費用がほとんど即時に減少すると仮定しているが、ピークを過ぎたかどうかは実際には疑問である)。

DODの計算方法も、あいかわらず問題含みである。CRSが、「追跡できない」とした71億ドルは追跡されないままである。CRSはそれに加えてさらに40億ドルの「追跡できない」費用を発見したようである。

さらに、DODの戦争費用に関する報告は不完全で、費用を200億ドル以上、少なく述べている。というのも、DODの戦争費用算出体系では、支出のうち除外される種類のものがあるからである。

DODはまた、疲弊した装備を新たにしたり修復したりするために要する費用の総額推定の提供を拒否している。

軍「内部」の「資産」費用が360億ドルになるという推定をめぐる議論はこれまでにあった。海兵隊は自分たちの資産を117億ドルと見積もっている。けれども、これらの推定は包括的なものではなさそうである。

イラクに派遣されている兵士の数に関して公開されている推定人数には、クウェートをはじめとする中東地域で後方支援を行っている人数を含めていない。CRSは、2005年9月に「イラクの自由作戦」で派遣された兵士数の合計を26万人と推定している。

イラクに派遣された兵士一人当たりの費用は、年間35万5000ドルから36万ドルである。この数値は2003年以来増加している。

ウィンスロー・T・フィーラーは「The Wastrels of Defense」の著者。

属国日本の米軍施設移転や維持費用を日本にもたせたがるのも理解できます。

投稿者:益岡