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2006/05/20

一時間ごとに、一人が殺されている

 
英軍の占領下、バスラの状況。不法に居座る占領軍が「暴力を鎮圧する」といいながら自ら暴力をまき散らしている状況で、町の秩序が崩壊し、「イラクに民主主義を」といいながら不法占領と命令と暴力行為を続ける米軍のもとでイラク行政は崩壊している。

一時間ごとに、一人が殺されている
バスラの大虐殺
パトリック・コックバーン
2006年5月18日
CounterPunch原文

イラク・アルビルより。

イラク第二の都市バスラでは、秩序が崩壊しており、毎時間ごとに一人が暗殺されている、とイラク防衛省の官僚は語った。

バスラにおける暴力的殺人の数は、いまやバグダードの数に近づいており、それは、英軍が三年間にわたり暴力を「鎮圧する」としていたことの失敗を示している。警察は、攻撃を恐れて、殺害の現場にもはや行かなくなった。バスラ市長モナメド・ミスバハル=ワイリは、最近起きた数百件の暗殺について一つとして調査をしていないとして、市の警察署長を罷免しようとしている。

イラクにおける政府当局の崩壊は、あらゆるレベルで起きており、12月5日に国会議員選挙が行われてから5カ月たつ現在も、バグダードでは組閣がなされていない。

米軍と英軍の兵士たちに対するゲリラ攻撃もまた、ますます致死的になっており、今月に入ってこれまでに米軍兵士44人と英軍兵士7人が殺された。この1年のどの時期と比べても、1日あたりの犠牲者数は多い。

イラク防衛省の顧問マジド・アル=サリは、日刊紙アル=ザマンに対し、バスラの状況に言及して、平均すると毎時間一人の人が暗殺されていると語っている。民兵と民族兵が権限を持った唯一の組織であることさえある。週末、警察の制服を着た男たちにハッサン・ジャリー・アル=カラミシ師が殺されたとき、彼の配下にいた重武装の民族兵がバスラ南部の警察署を襲撃して11人の警官を殺し、さらにある政党の本部となっていた2軒のビルを焼き払ったとサリ氏は語る。

以前、バスラ郊外の湿地帯に住んでいた家族集団が他の集団とずっと紛争を続けている。民兵はシーア派政党に忠誠を誓っているが、クウェートとイランの諜報から資金を受け取っているという疑いもある。

暴力の結果として殺されたイラク人の数の多さについてはある程度国際的に注目されているが、それ以外に多くの人々、とりわけ小さな子どもたちが、栄養失調や病気のために死んでいる。ユニセフのイラク支援センターの援助でイラク政府が2万世帯を対象に行った調査では、イラクの子どもたちの4分の1が慢性的な栄養失調で苦しんでいることがわかった。

6カ月から5歳までの子どもで、急性栄養失調を煩う子どもたちは、サダム・フセイン政権の最後の年である2002年の4パーセントから、2005年には9パーセントに上昇したとユニセフは報じている。

こうした混乱のさなかに、イラクの政治指導者たちは、団結した政府を構成しようとしてうまく行っていない。指導者たちが選挙から5カ月たっても政府を構成できないことは、深い亀裂を示す結果となっている。首相に指名されたヌリ・アル=マリキは、次の月曜日までに内閣を発表する予定であるが、内務省や防衛省といった最も重要なポストをめぐって合意はなされていない。

政府の組織に失敗している理由の根には、昨年1月30日と12月15日に行われた二つの国会議員選挙でシーア派の宗教諸政党が勝利したことがある。

昨年、イブラヒム・アル=ジャーファリが、クルド人政党とシーア派宗教諸政党の連合に基づく政府を率いた。シーア派は、米英が、クルド人政党とスンニ派政党を指示して、シーア派の選挙における勝利を剥奪したがっていることを恐れている。

一方、バグダードは、内戦に陥りつつある。昨日、シーア派が多数を占めるシャーブ地区で、ガンマンたちが5人の守衛を射殺した。周りにいた人々が死者と死にかけた人々を助けに行ったとき、石油タンカーのそばで自動車爆弾が爆発し、さらに13人を殺した。

「イラク解放」。2003年春、ブッシュが「大規模戦闘終了宣言」を出したときにヨミウリ・ウィークリーの特集号が掲げたスローガンです。

投稿者:益岡